災害に備える!超カンタン【備蓄方法】家族を守る防災対策

備蓄のスタートは先ず自治体の防災マップの確認から始めよう!

さて備蓄を始めるに当たって、真っ先にして頂きたいことがあります。それは、お住まいの自治体で配布されている防災マップを見ることなんです。備蓄場所は各家庭の自宅が基本になりますから、まずは保管場所が災害時にどうなる可能性があるかをよく知っておかねばなりません。防災マップやハザードマップが手元にない場合は、自治体のホームページからダウンロードできます。このマップは必ず一度は目を通しておきましょう。

特に備蓄においては浸水の問題は重要です。せっかく時間をかけて準備しても、食料品が水浸しになってしまうと中には使えなくなるものも出てきますよね。特に浸水時の水は下水と混ざったりして汚染されていることが考えられます。しかもそれを洗い落とすにも、その水自体が災害時には貴重品です。食料品の浸水を極力避けるよう、防災マップをチェックして備蓄場所はよく検討した上決めるようにしましょう。

もしも震災時の津波や水害において冠水する可能性のある地域にお住まいであれば、備蓄場所としては1階よりも2階以上の高さが必要になってきます。防災マップを見ればどの程度の浸水かが予測できますから、それに応じた対策を立てることもできますよ。浸水の深さがさほどでもないと予測されていれば、1階であっても棚を利用したりプラスチック容器に入れたりすることで対応できるでしょう。

ただし先の大震災でも手痛く思い知らされたことですが、災害には予測のつかないことも起こり得ます。特に震災が起こるサイクルは数百年単位になってきます。これでは二世代程度の経験値では到底まかないきれるものではありません。私たちは予想外の災害が起こる度に驚いていますが、災害とはもともとそのようなものだと言えるのです。予測がつかない以上、その場その場で頭を切り替えて柔軟に対応できるようにしておくしかありません。

備蓄についても同じことが言えます。備蓄は非常に重要ではあるのですが、これさえしておけば安心だというものではありません。また万全な備蓄をしていたのにもかかわらず、予想外の冠水でだめになってしまうことだってあります。何よりも緊急時には、備蓄したものを全て捨てて逃げなくてはいけない場合だってありますよね。

防災マップをよく点検して、火災や水害なども含め自宅そのものが危うくなる可能性があれば、非常持ち出し用品に重点を置く方向性で備蓄を考えるということも必要になってきます。備蓄の準備にはには「こうなるはずだ」という自分の思い込みだけでは不十分です。防災マップなど客観的な情報も参考にしながら、さらにその場その場での柔軟な対応が大切だと言えるでしょう。