災害に備える!超カンタン【備蓄方法】家族を守る防災対策

靴は災害を乗り切る大きなポイント!備品リストには忘れずに

備蓄として靴?なんで?と思われる方も多いかもしれません。しかし靴は、実は災害時には意外と大切なんですよ。震災時には強い揺れによって、家庭内でも家具が倒れたり中のものが散らばったりということはどの家庭でも起こり得る話です。そのような状況で家の中を移動するには、裸足や靴下の足では怪我をしてしまう恐れがあります。

特にガラスや釘など、普段では想像もつかないような危険なものが足の下にあるかもしれません。特に足の深い傷は大事になることも多く、ここで怪我をしてしまうと備蓄どころの騒ぎではなくなってしまいますね。そこで大切なのが、家の中でも靴を履くということです。私たちには家の中で土足ということをなかなか思いつくことが難しいのですが、災害時には致命的な足の怪我を避けるために、是非ともお勧めしたい方法です。

ガラスが少し割れた程度の場合でも、停電などで掃除機をかけることができませんから、せめてスリッパや室内履きは家族分用意しておきたいものです。その際はなるだけ底のしっかりしたものを選びましょう。靴は備蓄用として別に保管しておく必要はありませんが、底の厚いスニーカーなどを玄関の分かりやすい場所に常備しておくといいでしょう。

家の中も大変かもしれませんが、震災時には外もまたそれ以上に足の下は危険が一杯です。家屋が倒壊していると、釘の踏み抜きも心配せねばなりません。また予想外に鋭いものが落ちている可能性もあります。衛生状態も悪くなって破傷風の危険がありますから、外出時には足の怪我にだけはくれぐれも注意しなくてはなりません。普段はおしゃれなパンプスしか履かない方でも、底のしっかりした靴は必ずひとつは持っておきたいものです。

通常であればまずスニーカーでも十分なのですが、万全を期すのであれば安全靴が一番です。これは工事現場などで利用される靴で、底や足の甲部分に補強が入っていて怪我を防ぎます。女性用もあり、見た目もスニーカータイプなど通常の靴と変わらないものもたくさんありますので、興味のある方はこれを機会に1つ手に入れてみてはいかがでしょうか。

ただし靴ですので、やはりはき慣れていないと意味がありません。いくら安全でも靴擦れしてしまっては履けませんよね。そのようなことのないよう、備蓄用としてしまい込んだりせずに、普段から何度かは履いておきましょう。また靴底の補強としては、どの靴にもその場ですぐ装着できる安全中敷も市販されています。これならば通勤時にでもバッグに入れておけば、通勤用のシューズもその場で安全靴に変身しますよ。

ただしあくまで中敷ですので完璧な安全性は期待できませんが、緊急時には十分対応できるでしょう。こちらは場所もとりませんからご家庭で家族分保管しておいてもいいですし、各自通勤や通学にバッグに入れておくのもいいでしょう。帰宅困難時にも活躍すること間違いなしです。