災害に備える!超カンタン【備蓄方法】家族を守る防災対策

見えない保管じゃ役に立たない?家族にも見える備蓄を目指そう!

備蓄というのは保管ということでもあります。自治体などでは備蓄用の物資を保管用の倉庫に確保していたりしますが、各家庭でも同じようにするべきなのでしょうか。実は家庭での備蓄では、家族の目に見えないような場所にしまい込んでしまうとよくないという一面もあるんです。食料品などは風通しのいい場所に置いておかねばならないのは当然のことなのですが、それ以上に普段人の目に触れないというのは問題になるんですよ。それは何故だと思われますか?

備蓄が必要になるのは災害時など特別な時だけですが、その時に初めてしまい込んでいたものを引っぱり出してきても、実は使いこなすことが難しい場合があるんです。食料品の場合でもそうです。久々に出してみたら缶詰がサビていたり、また賞味期限が過ぎていたり・・・。味の好みが合わないと「お母さん、なんでこんな不味いもの大量に買ったの?」なんて子供に言われちゃうかもしれませんよ。

つまり備蓄した食料品は、実は普段使いのものとあまりはっきりと区別してしまわない方がいいんです。もちろん特に備蓄に適した食品というものもあるのですが、それも普段から時々利用しておくというのが理想です。これで家族も備蓄用の食品に慣れますし、口に合うか合わないかも事前に確認することもできます。またこうすることによって賞味期限の管理が自然にできるということが、やはり最大のメリットになるでしょう。

このようなことができるようになるには、備蓄用の棚が普段から家族の目に触れる場所にあって、家族も自由に持ち出せるというのが理想です。しかしこれは住宅事情もありますし、なかなか難しいことかもしれません。ご家庭によってもしも可能であれば、是非このイメージで保管場所を作っていただけたらと思います。目に触れることで「ぼちぼちこれを食べておこう」とか「これも備蓄用にどうだろう」など、備蓄を家族の普段の生活の中に取り入れていくことが自然とできるようになりますよ。

ここでは主婦の方にも簡単にできる備蓄を目指していますが、1人でやるにはアイディアも不足しますよね。一生懸命やっているのにもかかわらず、文句ばかり言われてしまっては割に合いません。でもこのように家族から見える備蓄をすれば、自然と家族も協力してくれるようになります。これも見える備蓄の大きなメリットのひとつだと言えるでしょう。