災害に備える!超カンタン【備蓄方法】家族を守る防災対策

寒さと暑さを防ぐ為の備品は?災害時の体力の消耗を防ごう

災害は時期を選んではくれません。極端に寒い時期や暑い時期に災害が起きると、被災そのものだけではなく、気温にも苦しめられることになってしまいます。避難場所の寒さや暑さの耐え難さについては、災害時の報道でもよく伝えられることですが、幸い自宅で過ごすことができたとしても、やはり寒さ暑さは大きな課題となります。

というのも災害によってライフラインがストップし、停電によって暖房器具やエアコンなどの利用ができなくなるからです。東日本大震災においては、電気は10日間、水道は1ヶ月以上、ガスに至っては2ヶ月近くも復旧しなかった地域もあります。ただしこのような復旧までの時期は、その地域や状況によってもまた違ってきます。

そのためいつでもどこでもこのような結果になるとは限りません。ガスが意外と時間がかかっていることに驚かれた方も多いのではないでしょうか。実は震災時に地中で破壊されたガス管の修理に時間がかかるという物理的な状況や、復旧に立ち会いが必要になるといった他のライフラインにはない特殊な事情もあってこのような結果になっているようです。

それに比べると電気の復旧は意外と早いので、電気による冷房や暖房であれば、少なくとも数日間我慢すれば何とかなると考えていいでしょう。暖房にガスを利用しているご家庭では、電気の復旧次第エアコンを使うか、石油やボンベを使うストーブを準備しておきましょう。特にカセットボンベを熱源とするストーブは、災害時のコンロの熱源と共有できるので何かと便利ですよ。

寒さ対策としてはこのような熱源の利用以外にも、使い捨てカイロや通常のカイロも役立ちます。寒さは足元から来ますので、暖かいソックスは家族分を備蓄しておくといいですね。持ち出し用としてはかさばらないアルミニウム制保温シートが便利ですが、自宅であればコートや毛布などあるもので保温できますから、特に備蓄用としては必要ないでしょう。

暑さ対策としては、熱冷ましシートは発熱や頭痛にも使えて便利ですから、必ず備蓄リストに入れておくといいでしょう。涼感スプレーといった商品もありますが、それならば同じ効果のあるハッカ油がお勧めです。水に数滴落としてスプレーしたり体を拭いたりすればスッキリしますよ。また臭い消しにも使えるので何かと重宝します。

またエアコンが止まった室内では網戸のまま就寝するしかありませんが、この場合防犯に気をつけなくてはなりません。サッシ用の二重鍵は普段から常備しておくことが大切です。また突っ張りポール、ワイヤーネットなどがあれば一時的な防犯対策も可能ですよ。暑さ対策だけでなく、身の回りの品を使って災害時にも柔軟に対応できるようにしておくことが大切です。工具や材料についても、災害時の備蓄という面で再度見直してみてはいかがでしょうか。